アトピー診療

【生物学的製剤承認施設】
近年、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬など、これまで治療が難しかった皮膚疾患に対して、高い効果が期待できる生物学的製剤が使用できるようになりました。
これらの薬剤は適切な診断と専門的な知識が必要であり、一部は日本皮膚科学会の承認を受けた施設でのみ使用できます。
当院は兵庫県内で最初に生物学的製剤承認施設となった診療所として、専門的な診療体制を整えています。患者さん一人ひとりの症状や生活に合わせて、最適な治療法をご提案し、専門性の高い治療を地域で身近に受けられるクリニックを目指しています。
生物学的製剤は、かゆみや湿疹を大きく改善し、多くの患者さんで日常生活の質(QOL)の向上が期待できる治療です。
一方で、体質そのものを変えて完全に治す治療ではありません。 症状が改善して自己判断で中止すると、再び湿疹が現れることがあります。
しかし、皮膚に湿疹のない状態を長期間(目安として6か月以上)維持することで、傷んだ皮膚バリア機能が回復し、刺激に対して反応しにくい健康な皮膚へ近づけることが期待できます。
当院では、単に薬を処方するだけではなく、症状が安定した後の減量や治療継続についても、患者さんと相談しながら最適な方法をご提案しています。
【アトピー性皮膚炎】
当院では、重症のアトピー性皮膚炎に対して、以下の薬剤による治療を行っています。
【注射薬(生物学的製剤)】
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デュピクセント
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アドトラーザ
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イブグリース
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ミチーガ
【内服薬(JAK阻害薬)】
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オルミエント
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リンヴォック
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サイバインコ
それぞれの薬剤には、効果や特徴、副作用、投与方法に違いがあります。当院では患者さんの年齢、皮疹の状態、かゆみの程度、生活スタイルなどを総合的に考慮し、一人ひとりに適した治療をご提案します。
治療開始の条件について
これらの薬剤は保険診療上、原則として6か月以上の標準治療(外用療法など)を十分に行っても症状が改善しない場合に使用が認められています。
そのため、初診当日に治療を開始することはできません。
他院で6か月以上の治療歴がある方は、紹介状や治療内容が分かる資料をご持参いただくと、診療がスムーズです。
また、保険適用には重症度などの基準を満たす必要があります。一般的には、EASIスコア16以上、頭頸部EASIスコア2.4以上などが適応の目安となります。詳しくは診察時に医師が判定いたします。
医療費について
これらの薬剤は高額となるため、高額療養費制度をご利用いただくことで自己負担額を抑えることができます。
受診前に限度額適用認定証を申請していただくか、マイナンバーカードを健康保険証として利用登録(マイナポータル等で設定)した上でご持参いただくと、窓口での支払いが軽減されます。
海外から短期滞在中の患者さんへ
生物学的製剤およびJAK阻害薬は、高い効果が期待できる一方で、定期的な診察や副作用の確認、治療効果の評価を継続して行うことが必要な治療です。
そのため、短期間の滞在や帰国予定があるなど、継続的な診療・経過観察が困難な場合は、当院でこれらの薬剤を開始することはできません。
これは国籍に関係なく、患者さんの安全を最優先に考えた対応です。
海外から来院される方で、旅行や短期滞在中に日本の国民健康保険へ加入されている場合も、帰国後の継続的な診療ができないことから、生物学的製剤およびJAK阻害薬による治療開始は行っておりません。
継続的な治療が可能な医療機関での診療をご案内する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
【局面状(尋常性)乾癬】
尋常性乾癬に対する生物学的製剤
当院では、尋常性乾癬に対する生物学的製剤として、以下の薬剤による治療を行っています。
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コセンティクス
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トルツ
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ルミセフ
(いずれも自己注射製剤)
これらの薬剤は、従来の治療で十分な効果が得られなかった中等症から重症の乾癬に対して、高い治療効果が期待できます。
当院で生物学的製剤による治療を継続されている患者さんの多くは、皮疹がほとんどない状態(寛解)を維持されています。ただし、効果には個人差があり、すべての患者さんで同じ結果が得られるわけではありません。
治療開始前には適応や安全性を十分に確認し、患者さんの症状や生活スタイルに合わせて最適な薬剤をご提案いたします。
【アトピーは遺伝しますか?】
諸説はありますが、遺伝はしません。
ですが、環境による発症は十分考えられます。
親がアトピーの治らない環境で生活している場合、子供に発症するリスクがあります。
実際どうすればいいか、その子の肌質にあった予防法を一緒に考えましょう。
